名探偵コナンや金田一少年の事件簿などでは
クロロホルムをしみこませた布で口を塞いで
気絶させてしまうシーンが出てきますよね。
クロロホルムに実際そんな効果があるかどうかは
さておきまして。。。
揮発性の薬品を使用して
手元でにおいをかがせると、
その効果範囲は自分の顔にも及ぶので
使っている自分も倒れてしまうって
どこかで聞いたことがありますｗｗ
だいぶ間抜けですねｗ
親日で有名な北朝鮮の王子様
金正男氏の暗殺が連日報道されています。
あの、”ロイヤルファミリー”の中で
異色な存在でもあり、
なかなかいい味出してるイカした存在だと
思っていただけに
暗殺の報道はショックでした。
暗殺には毒ガスのvxガスが使用されたと
報じられているようですが、
このvxガスってどんなものなのでしょうか。
効果範囲や致死量などについて
怖いけど調べてみました。
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VXガスとは?
vxガスについてwikipediaを調べてみると、
◆猛毒の神経剤（V剤）の一種
◆人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質
という、恐ろしい記載が出てきます。
色は琥珀色で、油上の液体。
揮発性が低く無味無臭で、
粘着性があるそうです。
液体なのにガス?と思ったのですが、
霧状にして毒ガスとして使用するようです。
このガスが、1950年代初頭に
イギリスで合成されたものだそうです。
第二次世界大戦の遺産のようなものでしょうね。
戦争終結の際にこのガスは廃棄されたそうですが、
その後、研究資料はアメリカへ。
アメリカで大量に生産され(！)
10万個もの化学兵器地雷に
使用されたそうですが(！！)
廃棄されたのは7380発だったそうなので
残りは何かに使ったんでしょうね…。
アメリカ怖いです。
日本では、オウム真理教が
1994年に合成に成功し
凄惨な事件を起こしたり
宗教がらみの殺人事件で
唯一の死者を出したりしています。
1997年の化学兵器禁止条約にて、
使用、製造、保有が禁じられた化学物質ですが、
エジプト、南スーダン、北朝鮮は
これに署名していません。
となると、この薬物が使用された可能性は
充分あるってことですよね…。
効果範囲は?
ＶＸガスの効果範囲は
どれくらいあるのでしょうか。
映画『ザ・ロック』では
「スプーン一杯で半径500メートル以内にいる
人間を殺すことができる」
なんて表現がされていましたが、
通常は液体として存在し、
噴霧して散布しない限り、
その場にいる多数を一網打尽にはできない。
意図的に揮発性が低くなるように
計算して合成されたもので
塗布後有毒蒸気を数日間も放出する
戦場で効果的な配備ができる毒物、という
最悪の武器になりうるものだそうです。
急性毒性濃度の神経剤に曝露されると、気管支、唾液腺、眼、および腸管における過剰な分泌が生じ、発汗、縮瞳、気管支痙攣、腸管の過剰運動、徐脈、筋線維束性攣縮、筋単収縮、脱力、麻痺、意識消失、痙攣、中枢性呼吸動作の抑制が現れ、そして死に至る。
という表現もあって、
想像するだけで恐ろしいです…。
致死量は？
今回、報道では
マレーシア空港内で、刺客の女にやられた、と
報道がありましたが、
vxガスの致死量はどのくらいなのでしょうか。
致死量を調べてみると、
半数致死量が体重1kgあたり0.02mgだそうです。
これは、体重70kgの人間が
10㎎程度、皮膚にこのガスが付着しただけで
亡くなってしまうというような計算になるようです。
皮膚に付着しなくとも、
大気中濃度 １立方メートルあたり0.1mgで
死に至るという記述も見つけました。
空港で、他に被害者が出なかったのは
液体で使用したということなのでしょうか。
親日派の金正男氏には
日朝友好なんかもちょっと期待していたのですが
亡くなってしまって本当に残念です。
今回の件が国際社会で適正な評価を受けて
北朝鮮が少しでも現代の風潮に添えるよう
(国には国のスタイルがあるものですが…)
願ってやみません。
真面目になってしまいましたね。