北京五輪スキージャンプ団体で、各国の選手が次々失格になってしまいました。

失格になってしまった国はどこだったのでしょうか。また、選手は誰だったのでしょうか。失格の理由も気になります。

そこで、簡単にまとめてみました。

ちゃとら
・選手が失格になった国はオーストリア、ドイツ、ノルウェー、日本
・失格の理由はスーツ規定違反
・スーツ規定はとても厳しく、着方がズレるだけや100g体重が前後するだけで違反となる

 

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北京オリンピック スキージャンプで失格となった国や選手は?

2022年 北京の冬季オリンピックで行われたスキージャンプで失格となった国と選手をまとめました。

選手 失格理由
日本 高梨沙羅 スーツ規定違反
オーストリア IRASCHKO STOLZ D スーツ規定違反
ノルウェー STROEM Anna Odine
OPSETH Silje
スーツ規定違反
ドイツ ALTHAUS Katharina スーツ規定違反

 

今回は合計5名、4カ国の選手が失格となってしまったようです。

審判の判定は、いずれもDisqualified – Suit(スーツの規定違反)でした。

北京オリンピック結果より

ここまで頑張ってきた選手に対して、かなりかわいそうな結果だと思います。

これまで、冬季オリンピックでここまでスーツ規定で違反続出ということがなかったのですごく驚いています。

2回目は同じスーツで飛んでいることから、着方のズレで規定違反に抵触したのかもしれません。

とはいえ、競技に慣れているスポーツ選手が着方を失敗することなんてあるでしょうか。それもこんなにたくさん、強豪国ばかり。

更衣室の環境でもしかしたら何かあったのでは・・??と勘繰ってしまいそうです。

スーツの規定違反とは?

スキージャンプは、風の抵抗を受けるスーツの形状によって大きく飛距離に影響が出る競技です。

過去には余裕のあるスーツに長い板を組み合わせて飛距離を出していたのですが、年々スーツや板などの装備に厳しい規定が増えていきカスタマイズの余裕がどんどんなくなっています。

国際スキー連盟(FIS)の規則では、かなり余裕や誤差のない範囲で定められてしまっています。

「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」

スーツの着方がズレるだけで規定違反になるのだとか。

確かに、股下部分に水かきのような着衣のずれができたらそこで空気抵抗を稼ぐことができるという意見はもっともなのですが・・・。

このほかにも、厳しいルールがたくさん。

【2004-2005年改定 BMIルール】

スーツとブーツを含めた体重÷身長の2乗がBMIの数値基準値 (20.5)より少なければ、段階によって履ける板の長さを身長の144%、142%までに制限

身長体重を計算に入れた板の長さまできっちり決められてしまっています。

今回はスーツの規定違反ということなのですが、2回目も同じスーツで飛んでいることから着方のズレによる判定になるのではないかと思います。

飛ぶ前にチェックではなく、飛んだあとにチェックされるのも選手にとってはとても悔しいと思います。

なんとかならなかったのかな・・・。

スキージャンプスーツや板の改訂まとめ

スキージャンプの、スーツや板の規定、改訂をまとめてみました。(Wikipediaを参考にしています。)

めちゃくちゃ厳しくて、過去にはあまりに厳しくしすぎたために緩和もされているようです。

改訂年 内容
1998-1999年 スキー板の長さが身長+80cmから身長の146%以下に
スーツの生地の厚さが8mm以下→5mm以下
スーツのゆとり幅を胸囲プラス8cmに
2003-2004年 スーツのゆとり幅を8cm→6cmに
素材とパーツが決められる
股下を長く水かきのようにした「短足スーツ」が禁止に
2004-2005年 BMIルールを導入
スーツとブーツを含めた体重÷身長の2乗が
BMIの数値基準値 (20.5)より少なければ、
段階によって履ける板の長さを身長の144%、142%までに制限
2010-2011年 スキー板の長さが身長の最大146%→145%に
2011-2012年 MIの基準値を20.5→21により厳しく
2012-2013年 夏にスーツのゆとり幅を6cm→0cmに
ゆとり幅0cmスーツは落下速度が増し転倒等の危険が高く安全性を疑問視され、
ゆとりのないスーツは一人での着脱が困難なほど窮屈だったため冬に0cm→2cmに緩和
2013-2014年 スーツのゆとり幅を袖口に限り2cm→4cmに緩

 

日本だけでなく他の国も続々違反となると、なんだかジャッジを疑ってしまうし本当に悔しい結果です。

なんとか判定のやり直しができないか、今後進展がないかに期待してしまいますね・・・。